2020.11.06

KAZUNO-DE ODHIGOTO 鹿角を元気にする人に会いに行きます。

鹿角は観光地なんです。
もっと魅力を発信して、賑わいを作り、盛り上げたい!
ヘリテージ・ツーリズムコーディネーター
菅原 由紀子さん

花輪の商店街で、ニコニコと笑うこちらの女性は、鹿角の〈ヘリテージ・ツーリズムコーディネーター〉である菅原由紀子さん。3年前に鹿角市の地域おこし協力隊として移住した。

「出身は埼玉県ですが、もともと父が鹿角の出身なので子どもの頃から、祖母の家に遊びに来ていました。父が定年を迎えて両親が鹿角に帰郷することになり、私はそのときには関東に残りました。両親のことが心配で、鹿角のニュースをこまめにチェックしたりしていて。そのころから、自称『鹿角大使』として友人を連れて鹿角を訪れていました(笑)」。

 あるとき、鹿角で地域おこし協力隊を募集していることを知り、自身も鹿角への移住を決意。協力隊員に着任し、移住コンシェルジュとして活動する。

「鹿角に来てから、さらに色々な場所を訪れるようになり、より深く魅力を知ることができました。大日堂舞楽や花輪ばやしなどの世界文化遺産があったり、大湯環状列石などの歴史遺産があったり、魅力がいっぱい。協力隊としてPRの仕事もしていたこともあり、そういった分野への興味が湧いてきたんです。協力隊の任期を終えたら、ツーリズムに関する起業をしようと決意して、国内旅行業務取扱管理者の資格を取得しました」。

 2020年3月には任期を終え、起業。そんなとき、鹿角市の地域DMOで「ヘリテージ・ツーリズムコーディネーター」を募集することを知り、応募した。

「鹿角にはさまざまな観光コンテンツがありますが、それがあまり活用されていません。もっとディープな鹿角を体験できる旅行商品の開発をしたい。そして、鹿角の人たちにもそれを知ってもらいたいと思っています。ここは観光地なんだから、もっと発信して多くの人に来てもらって賑わいを作り、観光を産業にしていこうという意識を作っていきたいと思っています」。

 笑顔が印象的な菅原さんだが、この話のときは真剣な表情を見せる。菅原さんの大好きな鹿角のスポットは?

「いっぱいあるんですよ! 今オススメしたいのは黒森山の頂上から盆地が一望できます。条件のそろう早朝に行くと、雲海も見えて絶景です。クルマで登っていけるので、とてもおすすめです。米代川沿いの健康ロードも大好きです」。

 鹿角が大好きで、鹿角の魅力を多くの人に知ってほしい。その思いを全身で表している菅原さん。きっとその想いは周りの意識も変えていけるはずだ。

地域DMO(株)かづの観光物産公社 
秋田県鹿角市花輪字新田町11-4 
☎️0186-22-0555

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